バッカーノ!シリーズの第2弾。

バッカーノ!1931は”鈍行編”と”特急編”の2部構成となっています。
出来る限り”鈍行編”から先に読むことをお勧めします。

というか、そうしないと先にネタばれしてすごくさみしいことに…。
(”鈍行編”と”特急編”は、同じ時間軸のストーリーを視点を変えて書いた作品です)

1931年12月30日、シカゴ発ニューヨーク行の大陸横断鉄道フライング・プッシーフット号には、偶然にも3つの”問題ある”集団が乗り合わせていた。

楽団を装った黒服のテロリスト達。
白服の快楽殺人狂集団。
貨物強盗をたくらむ弱小ギャング集団。

もちろん彼らの他にも様々な乗客がいる。

身のこなしが明らかに堅気ではない作業着の女。
灰色の服装に包まれた魔術師のような男。
上院議員の妻子。
一人旅の謎の少年。

そして…伝説の赤い怪物「線路の影をなぞるもの(レイルトレーサー)」。

おとぎ話に出てくる化け物のはずのレイルトレーサーは、現実の存在としてフライング・プッシーフット内に現れる。

3つの集団がそれぞれの目的の為に列車内を暗躍する中、伝説の赤い怪物は、一人、また一人と乗客を血祭りにあげていく。

はたしてレイルトレーサーの正体とは。
3つの集団は目的を達成出来るのか。
 
 
 
全ては”特急編”を読めば判る!(爆
 
 
これがまた意外と冗談じゃないんですけどねw

作中の序盤で、ニューヨークにいるフィーロ達の会話から、フライング・プッシーフットには彼らの知り合いでもある殺し屋「クレア・スタンフィールド」、そしてマイザーの知り合いである「不死者となった錬金術師」が乗車していることがわかります。
”鈍行編”を普通に読んでいけば、それが誰なのかは容易に想像が着くため、「線路の影をなぞるもの(レイルトレーサー)」の正体が何者なのかを常に気にしながら読み進めていくことになると思います。

しかし、エピローグで列車がニューヨークに着き、乗客がプラットフォームに降りてきた時にそれまでの想像が間違っていたことに気が着くのです。

ここまで綺麗などんでん返しは久しぶりでしたよ…。
どんでん返しというか、せっかく最後のピースまでそろえたと思ったパズルがぜんぜん違う絵柄だったと思い知らされる感じ?
特急編を読むと全てのピースが揃って、まったく違う絵柄が完成します。

というか、小説を読まずにアニメ版を途中まで見てうんぬん語っている連中。
まず小説読め。
でなきゃ本当のおもしろさは判らん。
(アニメの途中まで見て、「レイルトレーサーの正体ってたぶん○○だよな〜」とかブログに書いてるやつ見るとかわいそうになりますよ…(つд`))

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索